どんな言葉を選んでも
いつも何か足りないんだ
「あと少し」の輝きが
ぼくを歩かせているけど
どんな言葉が似合うだろう
冷たい雨の中に立って
終わることのない歌で踊ろう
でたらめなステップで
気がつかないほど小さな虫の
命だって燃えさかるのです
きみの手をとって
ぼくが歌うよ
いっしょに踊ろう
もう会えないから
GOING UNDER GROUND『ラストダンス』
さよなら、は難しい。
遠く離れて、もしかしたらもう会えないかもしれない時、英語なら
ロング・グッドバイ、長いお別れだ、と言える。日本語ではどうだろう。
じゃあ、はさりげなさすぎる。
またな、は無責任にすぎる。
だが、結局のところ
「またいつか」になる。
曖昧で、無責任で、さりげないこの言葉が、僕は好きだ。
さよならに区切りはいらない。また会うことがあるならば、それは「いつか」だ。その「いつか」は来ない、とどこかで思っていても、僕はまた「いつか」と言う。
そしてその「いつか」がいつか来たら、笑顔でこう言おう。
「やっとかめだなも」と。
どうも赤味噌嫌いな愛知民、布です。
みんなが思ってるほどみゃーみゃー言わない名古屋弁の
「やっとかめだなも」は、
「やっと、かめ、だなも」と言う区切りで、
「やっと亀だなも」 つまり久々に会った知人が、
長年の夢だった亀になれたんだな、よかったなぁ……! という意味です。
また、輪廻して亀になるくらいの長い期間ご無沙汰だった、という使われ方をしていま嘘です。
……めっ……! かめっ……!
『八十日目(やっとうかめ)だなも(だなぁ)』という言い回しで、久しぶりだな、という意味になります。
まぁ言わないけどな。
布は名古屋弁というよりは三河弁派でありまして、その基本は
「じゃんだらりん」でありんす。
「じゃん」は、「~~だから」「~~だよね」又は「~~なんだ」というような
断言+少しの疑問的に使われます。
「俺、今日絶好調じゃんね(俺今日絶好調なんだ)」又は「鉄鍋のジャンじゃんねー(鉄鍋のだよねだよねぇ?)」
「だら」は、「~~だよな?」もしくは「~~でしょ?」という問いかけであります。
「俺、今日絶好調だら?(俺今日絶好調だろ?)」「ダライアスオオクワガタだら(だらいあすおおくわがただろ?)」
「りん」は、
「やっと楽になれる」と思ったケンシロウをBETボタンで強制的に復活させる幼女のことです。
動詞の最後につけて、弱めの命令の時に使います。
「俺、今日絶好調ってわかりん(俺、今日絶好調だってわかってくれよ!)」
「今日ウチでご飯食べてきりん(食べてきなよ)」「はよそれしん(はやくそれしてよ)」という使い方ですね。
ここで当然の疑問なんですが、
♪ミニモニテレフォンでりんりんりん
が三河弁だと、
『ミニモニテレフォンでしろっ……! しろ……っ! 押せっ……!』となるわけですね。
これは興味深い。